前回の記事も噛みつきヨーキーさんでしたが、
今回も同じ犬種の同じく噛みつきの問題行動です。
が、原因は全く別ものです。
りゅう君の飼い主Mさんから連絡があったのは、去年の12月の事でした。
もう、5歳なんですが、噛みつき…治るんでしょうか?もし、治るならりゅうのために私も頑張りたいと思ってます。
こんな内容のメールを頂きました。
もちろん、答えはYESです!
早速お宅へ伺い、リビングへ入るや否や…
りゅう君はけたたましく吠え、私の足に噛みついて下さいました(苦笑)
りゅう君、ヨーキー、オス、5歳、未去勢。
かなり甘やかされいる、お山の大将シンドローム?でしたね(^_^;)
ご家族も、りゅう君のご機嫌によっては噛まれることもあり、いつもりゅう君のご機嫌を伺いながら生活してるという感じでした。
こんな小さい犬が、家族のボスになっているんです!
(りゅう君、噛みつき改善できてきた頃です)
りゅう君の噛みつきの原因は、支配性。
家族がみんな、りゅう君を甘やかし過ぎ
なんの要求もしなかったというのが大きな原因ということです。
とにかく、誰かに従うことを知らずに5年間生きてきたということですから、まずは構い過ぎない、愛情の遮断を宿題にしました。
愛情の遮断と聞くと、その逆で冷たく当たる…と勘違いする方も多いのですが、そうではありません。
愛情だけを与えず、普段のお世話や関わりはいつも通りにして頂きます。わかります?甘えた声で話しかけたり、よしよしと意味なく撫でたりすることを止めるだけです!
でも、これって以外と難しいみたいです。
もう、飼い主さんのクセみたいになってるので、それを改善できないと次へ進めないんですよね。
りゅう君の噛みつき改善は、家族が噛まれないの目標でがんばっていこう!ということで、しっかり宿題をがんばって頂きました。
Mさんご家族には、愛情の遮断を継続して頂きながら
☆散歩で横について歩く
☆スワレ、マテ
とりあえずこのトレーニングを繰り返しおうちでやって頂き、
りゅう君が「従う」ということをしっかり覚えるまで続けて宿題を出しました。
始めはじっとしていることもままならなかったんですが、ちゃんとスワレ・マテができるようになりました!
Mさん頑張りましたね〜♪
こうして、従うことを覚え始めたら次第に家族への噛みつきはなくなりました。
まだ、家族以外の人には警戒心を解けないのですが、ゆっくりじっくり続けていけば大丈夫です。
一足飛びには良くなりません。だって、犬は家電じゃないですから!
時々勘違いされている方がいらっしゃいます。
「トレーナーならすぐに犬を治せるんでしょ」と。
それはムリです。飼い主が変わらなければ、犬は変わりません。
りゅう君が良い例ですよね!
それからさらに、スワレ、フセ、マテ、までできるようになりましたよ!
ここまでできるようになれば、あとは継続あるのみ。
この頃には、私がリビングへ入ってもMさんのコマンドでフセて待ってます(*^_^*)
玄関チャイムが鳴っても、吠えないでこうして待つ練習も行いました。
お散歩も進歩!
ちゃんとついて歩くことができていますよね。
まだ、嫌いなワンちゃんに会うと吠えてしまうようですが、これからも従う練習を繰り返して頑張りましょうね!
支配性の強い犬のトレーニングは
まず、飼い主がボスの座を獲得しなければ
犬は言うことなど聞いてくれません。
そのために、愛情を遮断し今までの王子様扱いを止めるだけで、
犬は、あれ?なんだかみんないつもと違うぞ?
と、家族の顔色を伺うようになりますから、そうなればこっちのもんです(笑)
今まで飼い主なんて見もしないで、好き勝手やってた犬が変わる瞬間です。
飼い主との関わりが欲しいな〜と思い始めた時、スワレやフセなどを教えて、良くできたら褒めてあげる。
今まで無意味に褒めることを止めていたので、褒められて犬は喜ぶ。
飼い主も嬉しい。また、やってみる。
と、服従のスパイラルを作るんです♪
こうして、りゅう君はボスの座をMさんに喜んで譲ることができました。
りゅう君も前回の記事の蘭ちゃん同様、リードも付けられない、寒い日も服を着せられない状態からすっかり脱しました。
Mさん、頑張りましたね。
今回のりゅう君のトレーニングは、私は指導しただけで、全てMさんにりゅう君をトレーニングして頂きました!全てです!
Mさんはりゅう君の素晴らしい専属トレーナーです♪
これからも地道に続けていきましょうね。
いつでも応援していますよ!
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